紀の川市貴志川町 田原歯科
紀の川市貴志川町の田原歯科



顕微鏡下無菌的歯内治療

歯内治療とは、むし歯などで歯の神経や血管(歯髄といいます)が細菌におかされ痛みなどが出た時に、大切な歯を守るために歯の根の治療をすることです。自分自身の歯を守るために不可欠な治療ですから、欧米では非常に重要視されています

アメリカの歯内治療専門医の歯の根の治療費は大臼歯一本で約16万円、シンガポールやフィリピンでも約7万5千円です。日本の保険治療ではなんと約9,500円です。これは何を意味しているのでしょうか。
顕微鏡下無菌的歯内治療
欧米では歯内治療の分野においてこの10年間にイノベーション(技術革新)が起こり、その治療精度は格段に向上し、成功率も高くなりました。それはマイクロスコープ(歯科治療用顕微鏡)、歯内治療用超音波装置、マイクロサージェリー用の器具、ニッケル・チタン製根管治療用ファイル、根管修復材MTAなどの開発とその臨床応用による成果です。もちろん使用する器材の消毒滅菌を徹底し、治療時には必ずラバーダム防湿をして唾液による汚染を防ぐことが常識になっています。これらを実践するには相応の経費と時間が必要になるのは想像に難くないと思います。

しかし、日本では様々な事情により、それらの新しい技術が保険の歯内治療には取り入れられておりません。とても残念なことです。

ところで、歯内治療においても正確な診断と治療計画の立案が大切です。その歯がどのような問題を抱えているのか。それが治療可能なのか、可能としても困難なのか、あるいは不可能なのか。いくつかの治療の選択肢の中でどれが最適なのか。治療後にどのような問題が考えられるのか。これらのことを患者様と共に相談しながら決定することが最も大切です。

当院における顕微鏡下無菌的歯内療法では、まず使用する器材の消毒・滅菌を徹底しております。口腔内では唾液中の細菌が歯の根の中に侵入しないようにラバーダム防湿を行って、清潔な術野の下で歯内治療を実施しています。また、精度の高い治療のためにマイクロスコープを専用の器具と共に使用しています。根管形成には厳選したニッケル・チタン・ファイル・システムを採用し、根管洗浄には17% EDTA、3%ヒポクロリット、MA-T水、超音波洗浄を使用し、そして、根管充填にはアメリカの歯内治療専門医の大半が実践している垂直加圧根管充填法を行っています。

根管充填後の支台築造には歯根破折の防止につながるとされているファイバー・ポスト・コアを主に採用しています。

顕微鏡下無菌的歯内療法の価格は以上の最先端の歯内治療を実践するために必要な経費を勘案した上で、合理的な価格設定にしております。ご理解いただけると幸いです。


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